奥之院のたたずむ小岱山は、玉名の北方にあり筒ヶ岳、観音岳、丸山の三つの峰からなっています。観音岳には、月輪大師俊ジョウ律師*が、建久6年(1195)に正法寺を建立するなど霊山として信仰の対象となってきました。月輪大師は日本に朱子学を伝え皇室の御寺(菩提寺)の泉涌寺を開山された方でもあります。そもそも小岱山という名は、中国の観音霊場である岱山からきているという説があります。奥之院は多くの人の願いをかなえる事は勿論、修業の場として昭和53年に建立されました。昔から多くの僧侶が修業し大切にされた場所ということから今ではパワースポットともいわれています。
*
蓮華院誕生寺の奥之院への入り口
仁王門、大仏様へ一直線に延びる参道を歩くと心を落ち着かせてくれます。
お寺の境内に入る前に身を清める場所です。
世界最大級の大梵鐘「飛龍の鐘」は、直径九尺五寸(2.88m)、重さ一万貫(37.5t)です。
護摩壇の上の天井はススで黒光りしています。護摩木に願い事を書いて下さい。
九州一の大仁王尊(総高3.9m)
「阿」「吽」=あ・うんは一つのことを成し遂げる時の呼気と吸気、気の一致を表しています。
各層がそれぞれ修行道場の五重塔
最上階からの見晴らしは東には阿蘇、南には有明海と広大な展望が開けます。
11月3日の大祭で子供たちによる奉納相撲大会が行われます。昭和55年以来歴代の横綱がこの土俵に上がられました。
100畳敷の大広間で講演会や集会に使います。
奥之院の開創を記念して開かれる秋の大祭では荘重な仏教絵巻が目の前で繰り広げられていきます。
本尊・皇円大菩薩様の大仏様を仰ぎ、朱の五重塔を目で追っていくと視線は空に昇華され、訪れる人の心も、自ずと天界に遊ぶ。
開山堂は開山上人さまをお祀りし、お祈りをするありがたい御堂です。奥之院の奥つきに鎮まります。
素焼きのお皿に願い事を書いて、深い茂みの谷に向かって投げると願いが叶い、苦厄からとき放たれます。
奥之院から望む絶景をお楽しみください。心を癒してくれます。